四十才で結婚!

婚期が遅れたのは自分に女性不信と肉体的コンプレックスがあったから。
というのも中学の三年間、ある女生徒のグループにバイ菌扱いされ続けたことが原因なんです。その理由は些細なことの腹癒せなのはわかっていたんだけど三年間も続くとは思いませんでしたね。なにせ僕としても思春期の真っ只中だからその後の半生に大きな影響を及ぼしたことは間違いなくて、事実、以来女性恐怖症、女性からの逃避行動の繰り返しでした。
成人して ”いいな” と思った女性がいても近づくことさえ出来ず、親が勧める見合い相手にはガチガチでぎこちなく、なんとかこの一日さえ終わればいいという考えしか思い浮かばずに、家に帰った時点ですでにお断りの連絡が入っていたことも何度かありましたよ。ちなみに僕の三つ下の弟は1度目のお見合いで見事ゴールイン。ねたむどころ心から祝福しました。なにせこの兄貴の弟だから心配で。似たような経験をされた方も読者の中にはおいでになるんじゃないですかね。
昔「百一回目のプロポーズ」というドラマがありましたが、自分と共通するところが大ありで首を縦に振りながら見ていました。ちなみに僕のお見合い回数は40回で、38歳の時とある女性と知り合い、その女性のおかげでやっとそれまでの長~いトンネルを抜け出すことができました。

なぜ獣医さんになったのか?

中学三年間のつらい思春期から一念発起、高校で勉強に打ち込み、それまで見下してきた女学生たちにたとえ1教科でも勝ってやろう、そして高校三年の秋にはもし大学進学を目指すことの出来る家庭環境であれば多くの大学に合格できるだけの実力をつけておきたいと自分なりにがんばったんですが、文系の教科はなかなか成績が伸びずにもんんもんとしておりました。
高校三年のいつだったか、あるテレビ番組で名古屋のとあるレストラン経営者が周囲を囲って動物たちを観覧できる施設を作り、悪戦苦闘していくというお話を見て動物に携わる仕事がしたいとおぼろげながら考えて、それなら私立でもいいから獣医大学と思ったのが始まりです。
大した動機じゃありませんけど。その頃の獣医大学は難しくはあったけど今ほどじゃなかったかな。